地方公務員試験の日時が重なった場合、両方の試験を受けられますか?

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同じ日に同じ時間帯に実施される地方公務員試験については、原則として両方を受験することはできません。

地方公務員の試験の場合、原則として両方を受験することはできません。

試験は多くの場合、同一日時に複数の自治体で実施されるため、やむを得ずどちらか一方を選ばなければならないケースが発生します。

地方公務員試験は、都道府県や市区町村などの各自治体が個別に実施しており、それぞれが独自の日程と試験内容を定めています。そのため、特に6月〜10月の主要な採用試験シーズンには、複数の自治体が同日に試験を実施することが少なくありません

このような場合、試験時間が完全に重なっていると、物理的に同日受験は不可能となるため、どちらか一方の受験を断念する必要があります。

たとえ片方を午前、もう片方を午後に実施している場合であっても、試験会場の移動時間や受付時間、試験後の拘束などを考慮すると、現実的には困難です。

また、多くの自治体では「他自治体との試験日程の重複」を理由とした試験日の変更や、別日対応、振替受験などの救済措置は設けられていません。あくまで各自治体が独立して採用活動を行っているため、受験者自身の責任において志望度や日程を考慮し、受験計画を立てる必要があります。

一方で、試験の時期や区分をずらして実施している自治体もあります。たとえば、「上級職(大卒程度)」と「初級職(高卒程度)」で試験日が異なる場合や、「経験者採用枠」が別日で設けられているケースなどがあり、工夫次第では複数の自治体を併願することも可能です。

併願を検討している方は、各自治体の公式ホームページや募集要項、または「公務in」の公務員専門の求人情報サイトを活用して、事前に試験日程を十分に確認することが大切です。

スケジュールを早めに把握し、重複を避けながら受験計画を立てることで、より多くの選択肢を確保することができます。